日本のフードデリバリーサービスの中でも、現在一番稼ぎやすいと言われているのが「出前館」。
出前館の配達員には「バイト」「業務委託」の2パターンがあります。
とは言っても、、、
など、業務内容や報酬体系の仕組みについて分からない人も多いのではないでしょうか?
本記事ではそんな疑問を解消していきたいと思います。
具体的には、
- バイトと業務委託の働き方の違い
- バイトと業務委託の給料の違い
- 結論、どっちが稼げるのか
これらをまとめて解説していきます。
バイトと業務委託の違いが分かり、それぞれのメリットデメリットも把握できるでしょう!
3分程度で読めるので、ぜひ最後まで読んでみてください^^
【出前館】バイトと業務委託の違いは?
出前館では「バイト配達員」と「業務委託配達員」で分けられており、配達員の数としては業務委託の方が圧倒的に多いです。
業務委託とはフードデリバリーサービス本来の働き方であり、良くも悪くも全てが自分の実力次第で決まります。
つまり「自由度が高くて稼ぎやすい」という部分が業務委託の魅力だと言えるでしょう。
逆にバイト配達員はルールが多いため、「大きく稼げないが安定している」という特徴を持っています。
ただ、稼ぐ目的にフォーカスするのであれば、業務委託が断然おすすめ。
では早速、業務委託とバイトの働き方について比較していきます。
報酬システムの違い
バイト
出前館のバイト配達員は直接雇用で契約しており、「時給制」となります。
時給は900円〜1,300円(2021年6月時点での求人サイト情報)で決められており、業務委託であれば2件の報酬額に相当します。
1時間で1件しか配達できなくても、規定の時給は担保されるため、最初から確実に安定して稼ぎたい人におすすめ。
(1時間に3件以上の配達ができるようになっても報酬は上がりません。)
また、出前館の各エリアにて自転車やバイク、配達バッグを借りることができるため、初期費用がかからないのも特徴的です。
交通費支給、社会保険完備などの福利厚生も充実しているため、お金の管理や手続きが面倒な人には助かるシステムでしょう。
業務委託
出前館の業務委託配達員は個人事業主(フリーランス)としての扱いとなります。
バイトのような時給制ではなく「完全出来高制」のため、自分が配達した分が報酬として発生します。
1件の配達報酬は「基本料金」と呼ばれ、エリアごとに異なります。
- 関東エリア:715円
- 関東以外:660円
※沖縄エリアは550円
以上が基本料金の設定額で、1時間に2件以上の配達ができればバイトの時給と同等になります。
慣れてきたらダブルやトリプルで複数受注ができ、1時間で3〜5件の配達も可能になるため、ガッツリ稼ぎたい人は業務委託の方が良いでしょう。
また、「インセンティブ」による追加報酬も業務委託の特徴的なシステムです。
定期的に1.3倍 1.5倍などの「基本料金の倍率を高めるブーストタイム」が発生し、その期間に配達をすると通常の報酬よりもたくさん稼ぐことが可能になります。
個人事業主としての扱いなので、もちろん一定の金額まで達したら確定申告の必要が生じるため把握しておきましょう。
働くタイミング
バイトはシフト制
出前館のバイト配達員は「シフト」をあらかじめ提出しておく必要があり、認められた日と時間に稼働するシステムです。
シフトが決まったらその日は余程のことがなければ稼働しなければならず、雨の日でもできる限り出勤した方が良いです。
「この日は予定が入ったから無し」等の融通は利きにくくなり、代わりの配達員を探す必要があります。
シフトの提出は2週間ごとになるため、雨の日を確実に避けるという事は難しいでしょう。
一旦自分が担当するエリアの拠点に向かう必要があるため、家からスタートする事は不可能です。
注文頻度が高いため、割と忙しい事も多いようですが、そこはエリアによって大きく異なると言えます。
業務委託はフリーオンライン
出前館の業務委託配達員は「フリーオンライン」として、11:00~21:00の間であれば好きな時間に稼働することができます。
これこそがフードデリバリーサービスならではの働き方で、Uber Eats(ウーバーイーツ)もフリーオンラインです。
もちろん家から稼働開始することができ、アプリをオンラインにしてから注文を待つ形となるため、自由に働きたい人には非常におすすめ。
ランチタイムに一気に集中して稼ぐやり方でもいいですし、1日かけて休憩を挟みつつ配達をするのも良いです。
業務委託はバイト配達員よりも会社側からのサポートは少ないですが、トラブル時に拠点からスタッフが駆けつけてくれるため、安心して働くことができるでしょう。
報酬の振り込み日
バイトと業務委託は「出前館」の配達員というのは同じです。
しかし、「直接雇用」「個人事業主」といった枠で分けられているため、システムは多少異なります。
報酬の振込みタイミングも例外ではないので、早速紹介していきます。
バイト
バイト配達員は「日払い」「週払い」を選ぶことができます。
ムラなく確実に報酬を得て、すぐにお金を手に入れたい人にはおすすめでしょう。
業務委託は「お客さんから現金で支払いを受けた場合のみ」しか、その日で受け取れません。
その点バイトであれば、まとまった金額がすぐに貰えるため、急いで支払いを済ませないといけないものがあれば非常に助かるのではないでしょうか?
業務委託
出前館の業務委託の給料日は『月末締め5日払い』『15日締め20日払い』で月に2回の頻度となります。
15日間働いた分の報酬が5日後に振り込まれるイメージです。
他社サービスの多くは「週に1回ペース」が多いため、出前館の業務委託の頻度は低いと言えるでしょう。
例外として、配達先で現金払いをされた場合は、即日自分の報酬として受け取ることができます。
ただし、原則として一旦拠点で精算する必要があり、配達が終わってからそのまま帰宅する事ができないため注意しましょう。
「現金受け取り対応」は任意で決める事ができ、対応していた方が注文が鳴りやすくなります。
その点に関しては自分のライフスタイルに合わせて決めると良いでしょう。
【出前館】バイトと業務委託の給料を比較!
バイトは例の通り「時給制」なのですが、業務委託は1件配達する毎に計算されるため、1時間の平均値として出していきます。
また、業務委託は実際「給料」ではなく、あくまで個人で稼いだお金として「報酬」という枠になるので、把握しておきましょう。
(本記事では比較のため「給料」と表現しています)
どちらも時給と日給を出していますが、あくまで計算方法は当ブログならではのやり方なので、あくまで参考程度にしてください。
ご自身の配達ペースと照らし合わせると分かりやすいと思うので、ぜひ予定の日数と当てはめて計算して見てください。
バイトの給料
バイトの給料は「拘束時間」として決められ、一般的なバイトの報酬体系となります。
- パチンコのホール
- ホテルのベッドメイク
- ビル清掃
- 交通整理
- マクドナルド店員
上記のような感覚で、「どれだけ成果を出したか」ではなく「どれだけ拘束されていたか」で給料が決められます。
それを前提に給料を見ていきましょう。
時給
バイトの時給は900円〜1,300円となっており、配達車両やエリアによって異なります。
平均として括ると1,100円程度となり、先述したように業務委託では2件相当の報酬額となります。
ただ、エリアによってはシフトが入れない日もよくあるため、入れる日はなるべく多い時間働くと良いでしょう。
週に1日、3時間以上働く事がルールとなっており、最低でも週に3,000円以上は稼げるといった感覚です。
働きたいのにシフトを入れる事ができない場合は、業務委託に変えるか、他のサービスと掛け持ちをして働くことを推奨します。
日給
平均1,100円の時給で1日6時間働いたとすると、日給は6,600円となります。
月に20日出勤して1日6時間(時給1,100円)の稼働の場合は、月収132,000円という計算になります。
日給はエリアにもよりますが、高くもなく低くもないと言えるでしょう。
業務中に暇を持て余していたり、1時間で2件の配達をしてもまだ数十分の余裕があった場合は「本来はもっと稼げていた」という事になります。
安定感があるからこそバイトを選んだという人であれば問題ありませんが、そこで不満を感じた場合は明らかに「もったいない時間」という認識を持った方が良いですね。
その際は業務委託配達員に変えるなどの対処をしましょう。
最高月収
バイト配達員の最高月収は「どれだけシフトを入れられるか」によって大きく変わるでしょう。
エリアによってはそもそもシフトを入れづらかったりします。
仮に月に20日シフトを入れて、全て7時間働いたとすると「月収154,000円」となります。
バイトから正社員になる事ができれば、他の業務や責任も任されるため、それこそ拘束時間も安定して時給も上がるでしょう。
とはいえ、出前館の正社員になったとしても、時給に縛られることは忘れてはいけません。
それを踏まえた上で自分のライフスタイルに合うかを考えてみると良いでしょう。
業務委託の給料
業務委託は「成果報酬型」です。
拘束時間で給料が決められるバイトとは違い、配達した数の分だけ報酬が得られます。
効率良く配達ができれば、短い時間でもバイト同等の金額を稼ぐ事が可能でしょう。
また、インセンティブによる配達料金の底上げもあるため、期間によっては更に稼げます。
平均時給
業務委託は1件の基本料金が660円〜715円で、だいたい1時間に2~3件の配達回数が平均となります。
しかし、人によってかなり差が開くため、平均時給は1,300円〜2,000円と幅広いというのが正しい認識でしょう。
初心者の場合はなかなか注文が取れなかったり、道に迷ったりとイレギュラーばかり発生するため、最初は1時間に1件程度しか配達できない場合もあります。
ただ、慣れてきたら多くの配達員が2件以上回れるようになるため、最低でも時給1,300円は稼げます。
中には1時間で5件以上をマストにこなし続ける人もいるため、注文が鳴りやすいエリア選びも大きく影響しているでしょう。
平均日給
1,300円〜2,000円分の配達を1日に6時間行ったとすると、業務委託の日給は7,800円〜12,000円が平均となります。
業務委託で初心者の場合は、バイトのような安定した給料は稼げないかもしれないですが、2〜3日程度働けばほとんどの人が慣れるでしょう。
注文を素早く受注する事ができるようになり、ダブルやトリプルなどの複数受注も可能になるため、非常に効率が良くなります。
すると1時間に3件がマストになり、時給2,000円程度を維持できるのではないでしょうか?
最高月収
出前館の業務委託配達員には「月収100万円弱」を稼いだことのある猛者が数名います。
つまり、1日に34,000円をマストで稼いでいたという事になり、やはり極めれば限界なく稼げるという事が分かります。
(インセンティブで報酬UPがされれば、その分少し休むこともできます。)
ただこれは「新宿」「新大久保」などのレストランやオフィスが密集しているエリアだから達成できた可能性が高いでしょう。
そもそも「シフトを入れる」といった作業が不要で、出前館の営業時間内であればいつでも働けるのため、好きにコントロールができます。
自分のコンディションさえ整える事ができれば、どんどん収入をあげていくことが可能なため、これこそが業務委託が人気の理由なのかも知れません。
【出前館】バイトと業務委託はどっちが稼げる?
バイトと業務委託の働き方や特徴、給料面について解説していきました。
もちろん個々人のライフスタイルによって安定重視の人もいれば、専業でガッツリと稼いでいきたい人もいるでしょう。
はたまた、片手間で少しずつ稼ぐ事が目的の人もいると思います。
学生や社会人など、立場によって働き方の基準が変わってくるとは思いますが、結局のところ「稼げるか」が重要なのではないでしょうか?
では、バイトと業務委託はどちらが稼ぎやすいのか、結論づけていきたいと思います。
業務委託の方が稼げる
これは言わずもがなですが、業務委託配達員の方が沢山稼げます。
バイトのような時給による給料の縛りが無いからです。
きちんと配達した分の全ての報酬が手に入るため、コツを掴んで効率良く動けるようになれば、どんどん稼いでいく事ができるでしょう。
報酬においては上限がなく青天井のシステムのため、慣れてくると一般的なサラリーマンの収入を越すことも可能。
ただ、日によっては他の配達員に注文を先に取られることもあるため、他社サービスと掛け持ちで働くスタイルがより良いでしょう。
バイトは安定するが沢山稼げない
バイト配達員は時給900円〜1,300円で固定されているため、それ以上は稼ぐことは不可能です。
しかし、そのシステムが「安定感」として良い効果を発揮する時もあります。
- 「早押し」システムに影響される事がなく、必ず時給がもらえる
- シフトを入れることで出勤しないといけない強制力がある
- 充実した福利厚生によってランニングコストがかからず、確定申告をしなくて良い
など、あまり考え過ぎずに働ける部分がポジティブな面だと言えるでしょう。
バイト配達員からそのまま正社員になれるチャンスもあるため、安定を大事にしているなら尚更良いと思います。
まとめ
本記事では、出前館配達員の「バイト」「業務委託」の違いについて解説していきました。
簡単にまとめると、、、
- バイトは時給が固定されていてシステム的にも安定しているけど、がっつり稼ぐことはできない
- 業務委託は不安定だけど、自分の裁量で働く事ができ、報酬の上限がなくてたくさん稼げる
ここまで読んでいただいた方はもうお分かりかと思いますが、明らかに「業務委託」の方がメリットが多いです。
よっぽどの理由がない限りは、まず業務委託を選んでおけば間違いはないでしょう。
出前館の配達員でどっちにしようか迷った時の参考になれば嬉しいです。
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