Uber Eats(ウーバーイーツ)では「18歳以上で日本に住んでいる」事がわかれば、基本的に誰でも配達パートナーとして働く事ができます。
実際にサラリーマン時代よりもガッツリ稼げている人も多く、夢のある職業という印象も強いのではないでしょうか?
とは言っても、配達中には事故のリスクが伴います。
自転車や自動車の運転がメインの業務でもあるため、万が一の事も考えておきたいところ。
そこで本記事では、事故を起こした際の「保険の制度」について解説していきます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)が提供している保険についての解説と、注意点についてまとめていくので、ぜひ参考にしてみてください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達時に起こりやすい事故
Uber Eats(ウーバーイーツ)に限らず、フードデリバリーサービスの配達員は事故を起こしやすいと言われています。
事故の原因は様々ですが、「より多く配達をこなす事で稼げる」という成果報酬のシステムが、事故を引き起こしやすい大きな理由ではないでしょうか。
たくさん稼ぐために「自転車のスピードを出す」「信号がギリギリでも渡る」という行動を取ってしまいがちです。
「雨の日に報酬が上がる」というインセンティブシステムも、転倒や衝突のリスクが上がるでしょう。
そこで起こりがちな事故の種類を3パターンに分けていくので、保険制度の前にぜひチェックしてみてください。
対人事故による人身傷害
配達中に歩行者と衝突する対人事故は、時には相手を死亡させてしまう事も少なくありません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)では、2018年の夏に配達中の大学生が事故で亡くなってしまう事も実際に起きています。
配達員側でなくても、特に高齢者との衝突事故も注意する必要があるでしょう。
瞬間的な判断が遅れがちですし、ぶつかった場合には深刻な怪我に繋がりやすく、若い人よりも死亡リスクが高いです。
そのような点も含めて、フードデリバリー利用者が増えるほど事故率も上がるため、より保険に入ることの重要性は上がるでしょう。
自動車との接触事故
道路交通法では、自転車は車道を通行することが原則となっています。
(歩道を運転する場合はスピードを落として車道側(右側)に寄る事も可能ですが、守っていない人が多いのも事実です)
この「自転車が車道を運転する」というルールにより、自動車との接触事故も実際に起きています。
自動車の方が修理費用が掛かることから、自転車側の落ち度が少ない場合でも賠償金を多く支払わなければなりません。
たとえ自動車側の過失割合が多かったとしても、自転車側の負担額が大きいため、なるべく事故を起こさないように集中して配達する必要があります。
不満はあるかと思いますが、法律上仕方ない部分でもあるため、ある程度のリスクを受け入れて取り組むしかありません。
自分自身の怪我や後遺症
交通事故の恐ろしい点は「自分の責任で他人のモノや人生を壊してしまうこと」は先述した通りです。
しかし、「自分自身」が大怪我を負って、後遺症や障害が残ったりする事も避けたいものです。
Uber Eats(ウーバーイーツ)が提供する保険が適用される事で、医療費や入院費などの負担が軽くなる事もあるでしょう。
ただ、その後本業を続けられなくなる程の深刻な怪我であれば話は別です。
配達中にはUber Eatsの保険、配達外では個人で加入した保険で対策をすることが非常に良いことです。
ただそこに甘んじて荒い運転をしていると取り返しのつかないことになるため、注意しましょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の保険とは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーには、Uber Eats側から「対人・対物賠償責任保険」が提供されます。
配達中の事故によって他人を死傷または物品を壊してしまったりと、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償される制度です。
加えて、配達中の事故で配達パートナー自身が傷害を負った場合に「傷害補償」が適用されるため、把握しておきましょう。
医療費や入院費などの見舞金が補償される制度なので、万が一のためのサポート体制として認識しておいてください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の保険は2種類!内容を解説!
Uber Eats(ウーバーイーツ)側が提供する保険は2種類です。
- 従来の対人・対物賠償責任
- 傷害補償制度
対物賠償責任は事故を起こした「相手」や「物」が対象となります。
傷害補償制度は自分が傷害を負った場合に、医療にかかるお金を見舞金として負担してもらえます。
どちらも「事前の申し込みは不要」で「追加料金のお支払いは必要ない」ため安心してください。
では次項にて保険制度についてそれぞれ述べますが、より詳細に知りたい場合は以下の公式ページより確認をお願いします。
対人・対物賠償責任
Uber Eats(ウーバーイーツ)での配達中の事故で、以下のような場合に保障されます。
- 他人を死傷させる
- 他人の物品を壊してしまう
など、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険が適用される仕組みとなっています。
「運転中に歩行者に衝突して怪我を負わせる」
「商品を受け渡す際に料理をこぼして火傷を負わせる」
「注文者の家、他人の車両を傷つけ破損させる」
上記のように様々なパターンが考えられるので、一例として把握しておいてください。
傷害補償
配達中に事故を起こして、配達パートナー自身が傷害を負った場合に適用されるのが傷害補償。
50万円を上限として医療見舞金、入院費が補償されます。
配達パートナーが事故により死亡した場合、相続人は1000万円の一時金を受け取ることが可能。
死亡までは至らず「後遺症や障害が残った場合」にも、最大で1000万円の一時金となります。
(葬式費用は100万円を上限として補償が利きます。)
諸々の金額は、後遺症・障害の度合いにより異なるため公式ページの情報を確認しておくと良いでしょう。
Uber Eats側の保険制度は命に関する情報です。随時チェックしておきましょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の保険の注意点!各自で対策すべきことは?
配達中にしかUber Eatsの保険が適用されない
Uber Eats(ウーバーイーツ)の公式でも説明されていますが、Uber Eatsが提供する保険は「配達中」にしか有効になりません。
本プログラムは、配達中(自転車・原付バイク・バイク・軽自動車を利用する Uber Eats 配達パートナーが、配達リクエストを受けた時点から配達が完了、またはキャンセルするまでの間)に生じた事故に対して適用されます。
「配達中なら問題ない」と思う人もいるかも知れませんが、案外配達をしていない時間もかなり多いのです。
あくまで公式での説明では「配達リクエストを受けた時点〜配達完了またはキャンセルするまで」と説明しています。
- 配達リクエストを待っている間
- 街から街へのエリア移動
- 配達後の帰宅中
などの「配達外のシチュエーション」ではUber Eatsの保険は対象外となるため、混合しないように把握しておきましょう。
では具体的な対策は何かというと、各自で自転車保険に入ることです。
※バイクは自賠責保険に加入しているはずなので、それ以上不要な人はそのままで大丈夫です。
自転車保険は安く入ることができる
「保険に入る」と聞くと、高額なプランしかないというイメージを持たれがちです。
しかし実はかなり安い価格で加入することができるので安心してください。
安い保険会社であれば月額100〜300円で加入することができ、年間であれば1,000円台でおさまります。
自転車の利用者が多い現代なので、様々な保険会社や自治体が自転車保険を販売しています。
フードデリバリーサービスの配達員は自分自身の補償だけで良いという人が多いと思うので、公的機関が提供している自転車保険を利用すると良いでしょう。
「全日本交通安全協会」などがそれに当たります。
- 怪しい詐欺を避けられる
- 万が一の時にしっかりと対応してもらえる
などの安心感があるからです。
まとめ
本記事ではUber Eats(ウーバーイーツ)での「事故・保険」について解説しました。
万が一のためにリスクを最小限に抑えるために、しっかりと対策を打つことを推奨します!
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