ステイホームや外出自粛により、私たちの生活は大きく変わりました。
このタイミングで、私たちの生活になくてはならないものになったのが「宅配サービス」です。
そして、その代表格が「ウーバーイーツ」です!人によっては「朝も昼も夜もウーバー!」という人もいるのではないでしょうか。
今回は、私たちのライフスタイルにすっかり浸透した「ウーバーイーツ」のすべてが分かるよう、知っておくべき仕組みやポイントを簡単にまとめました。
ウーバーイーツの利用者に関することだけなく、商品を配達する側=配達員に関することも、最新情報を交えて解説します。
ウーバーイーツとは
ウーバーイーツとは、「シェアリングエコノミー型の宅配サービス」です。
ウーバーイーツのアプリを使えば、私たちは自宅にいながら、レストランの商品を注文することができ、自宅に配達してもらうことが出来ます。
シェアリングエコノミーは、個人間で「モノ・お金・時間・スキル・場所」といった財産を共有する、新しいビジネスモデルです。
メルカリやココナラなんかもシェアリングエコノミーだ!
Uber Eats バイト隊長
宅配ピザなどがイメージしやすいですが、「お店に電話して⇒注文して⇒お店の人が配達してくれる」という従来の宅配サービスとは異なり、ウーバーイーツに登録している個人事業主の配達パートナーが配達してくれるというシステムになります。
ただ、ユーザーである私たちの注文手順が複雑になるわけではなく、むしろ全てアプリ一つで簡単に完結できるので、とても便利です。
ウーバーイーツの運営会社
ウーバーイーツの運営会社は、Uber(ウーバー・テクノロジーズ)というタクシーに代わる配車サービスを展開するアメリカの企業です。
アメリカでは2014年から、日本では2016年東京からサービスを展開し始めました。そして2020年以降、新型コロナウイルスの影響もあり、「家から出ずに、色々なお店のおいしいごはんを食べたい」という需要が高まり、一気に浸透しました。
ウーバーイーツが利用できるエリア
ウーバーイーツは、2021年9月から全国47都道府県で利用できるようになりました。
しかし注意が必要なのが、47都道府県にサービスは展開していますが全ての地域で利用できるわけでなく、また同じ市区町村でも利用できるエリアとできないエリアが存在します。
配達エリアは日々拡大していっていますが、自分の住んでいる場所が配達可能エリアかどうかはウーバーイーツの公式サイト内で住所を入力して検索してみてください。
ウーバーイーツの仕組み
ウーバーイーツの仕組みを確認しておきましょう。
登場人物は、3人です。
- 注文者(お客さん)
- 配達パートナー(ウーバーイーツの配達員)
- レストランパートナー(飲食店)
全てのやり取りはウーバーイーツのアプリを通じて行われ、
- 注文者がウーバーイーツに
- レストランパートナーがウーバーイーツに
- 配達パートナーがウーバーイーツに
それぞれに手数料を支払うことで、この三者のビジネスは成り立っています。
手数料が発生することで、飲食店に行ってメニューを注文するときよりも、支払料金は高くなることが多いぞ。
Uber Eats バイト隊長
従来の宅配サービスとの違い
ウーバーイーツが従来の宅配サービスと大きく異なるところが、商品の配達をお店の人でなく、外注(配達パートナー:個人事業主)にしたことです。
飲食店側は、自前で配達スタッフを雇う必要がなくなりました。
これにより、今まで宅配サービスを行っていなかったお店でも宅配サービスができるようになったのです。
さらに、ウーバーイーツ側も直接配達員を雇用するのではなく、「業務委託」というカタチで配達パートナーと契約を結ぶことで、固定費をかけず、完全な成果報酬型で多数の配達パートナーを確保することに成功したのです。
注文者と配達パートナーをマッチングさせる仕組み
注文者がアプリを使って注文したデータは、飲食店のタブレット端末に届きます。
飲食店が料理を作り始めるのに合わせて、今度はウーバーイーツ配達パートナーの配達用アプリに「こんな注文を運びませんか?」とリクエストが送信されます。
リクエストを受けるかどうかは、配達パートナーが選択することができますが、受付ボタンを押すことでマッチングが成立することになります。
あとは、飲食店に配達パートナーが商品を受け取りに行き、注文者のもとへ自転車やバイクを使って届けるという流れです。
ウーバーイーツを使うメリット
注文者・配達員・飲食店別にウーバーイーツにおけるメリットを確認しておきましょう。
- 家にいながら、好きな料理を注文できる
- 配達パートナーの居場所がGPSで分かる
- 最低注文金額がなく気軽に注文できる
- カード決済をすれば、置き配対応で人と接触せずに受け取ることもできる
- 屋外(お出かけ先や職場など)でも料理を受け取ることが出来る
- 初期投資や固定費をかけずに始められる
- 新たな販路が拡大できる
- 配達スタッフを雇う必要がない
- シフトなし!制服なし!ノルマなし!
- 好きな時に好きなだけ働ける!副業OK
- 面接なし
- お金を稼ぎつつ運動にもなる
- アプリ内に目的地までのマップが表示される
ウーバーイーツ側は、加盟店・配達パートナー・注文者のそれぞれから手数料という形で利益を得ることで、成り立つビジネスモデルなのです。
このようにウーバーイーツに店舗登録をしている飲食店は、利用料としてウーバーイーツへ手数料を支払っているため、メニューの金額を少し高めに設定しています。
飲食店側の手数料は、注文金額によっても変動しますが、引かれるパーセンテージによって決まっており、注文者からオーダーされた売上総額(配達員の手数料を含む)の35%を手数料としてウーバーイーツ側に支払うことになります。
ウーバーイーツの料金の仕組み
次に、ウーバーイーツの具体的な料金の仕組みがどうなっているのか見ていきましょう。
特に、注目すべきポイントは、それぞれがウーバーイーツに支払う各種手数料についてです。
- 注文者がウーバーイーツに支払う手数料
- レストランパートナーがウーバーイーツに支払う手数料
- 配達パートナーがウーバーイーツに支払う手数料
ウーバーイーツ側の主な収入源は、この手数料です。それぞれの項目ごとにチェックしましょう。
注文者が支払うお金
- 商品代金
- 配送手数料
- サービス料(小計の10%)
まず当たり前ですが、注文者は「商品代金」を支払う必要があります。
実際にアプリを見て頂ければ分かりますが、お店で買うよりも少し高い料金が設定されています。
その理由は、飲食店側もウーバーイーツに手数料を支払わなければいけないからです。
- 店内:1個100円
- ウーバーイーツ:1個130円
次に必要なのが「配送手数料」、いわゆる送料です。
この配送手数料は一律の額ではなく、レストランから配送先までの距離や配達員数、地域、飲食店などによって変動します。
目安としては50~500円くらいの間です。
そしてもう一つ必要なのが「サービス料」です。
サービス料とは、プロモーション(割引など)が適応される前の注文金額の10%(最大350円まで)をウーバーイーツ側に支払わなければいけないというものです。
「少量注文手数料」という仕組み
ウーバーイーツには、他のデリバリーサービスでは目にすることのある「最低注文金額」はありません。コーヒー一杯からでも注文できます。
ですが、商品の合計金額が700円未満の場合、「少量注文手数料」という手数料を支払わなければいけません。
少額注文手数料は150円です。
レストランパートナーが支払うお金
- 手数料:注文代金の35%
レストランパートナー(飲食店)が負担する手数料は、注文代金35%です。
35%という数字だけをみると「え!高くない?」と思われるかもしれませんが、他の会社でも手数料は発生します。
ちなみに出前館の場合は「サービス手数料10%」+「配達代行手数料25%」の合計35%で同じです。
手数料で売り上げが引かれる前提で価格設定
このように飲食店側は、ウーバーイーツ経由で売上があがったとしても手数料で35%持っていかれてしまいます。
なのでこのまま、店内で販売している価格と同じ金額設定にしていると、かえって赤字になってしまう可能性があります。
そのため、実店舗での価格に手数料分が上乗せされて料金設定されていることが多いです。
利用者としては、早ければ数分で自宅に商品を配達してくれるわけですから、通常よりも少し割高になってしまう点はある程度仕方がないことですね。
Uber Eats バイト隊長
レストランパートナーの場合は、他にもタブレットや商品の写真撮影など、初期費用がいくらかかかることがあるぞ。
配達パートナーが支払うお金
- サービス手数料:基本料金の10%
1回の配達ごとに、基本料金の10%分が「サービス手数料」として差し引かれます。
インセンティブやチップで稼いだお金にはサービス手数料はかかりません。
その他、ウーバーイーツを利用するには最低注文金額というものがあり、700円未満の場合、少量注文手数料として150円かかる、といった仕組みもあります。
ウーバーイーツの値段や手数料・送料はいくら?
ここでは、実際にウーバーイーツで注文をするとどれくらいお金がかかるのか見てみましょう。
実際にウーバーイーツで注文してみた
今回は近所のマクドナルドで朝マックを注文してみました。
条件は下記の通りです。
- 注文日時:日曜日の午前9時
- お店から自宅までの距離:1.4キロ
その時の注文内容はこのような感じです。
今回注文したのは、マクドナルドの朝マック(セット・単品・ナゲット)で「商品代金」810円。
朝の時間帯の注文・移動距離は1.4キロで、「配送手数料」300円、「サービス料」81円でした。
今回は700円以上の注文だったので、「少額注文手数料」は0円。当時は、配送手数料が無料になる「プロモーション」が行われていたので300円割引でした。
これらを全て合計して891円。
アプリで注文してから配達完了まで20分くらいでした。自宅から注文したので、自分で買いに行っていたらもっと時間がかかっていたはずです。
ウーバーイーツは配達員が多いので、注文してからすぐに動き出せる人がすぐに見つかりやすいです。
この配達スピードの速さもウーバーイーツの魅力の一つですね。
ウーバーイーツ以外のフードデリバリーサービスと比較
せっかくなので、ウーバーイーツと同じフードデリバリーサービスを行う会社の配達手数料も表にまとめておくので、参考にしてみてください。
配送手数料 | 最低注文金額 | サービス料 | |
Uber Eat(ウーバーイーツ) | 50円~ | なし ※少額注文手数料150円あり | 代金の10% |
出前館 | 0円~420円 | 店舗ごとに異なる | なし |
menu | 300円~ | 1,000円未満の注文で一律150円 | なし |
Wolt | お店から1.5km圏内:99円 2.5km圏内:199円 4km圏内:299円 | 店舗ごとに異なる | なし |
ウーバーイーツでお得に注文するには?
色々な料金・手数料について解説してきたので、少しマイナスな印象を持たれたかもしれません。しかしウーバーイーツが便利なサービスであることは分かって頂けているはずですので、次考えることは「いかにお得に使えるか?」ですよね。
ウーバーイーツでは様々なキャンペーンを開催したり、クーポンを配布しているので、これを利用すれば通常よりも安く利用することができます。
有名なものとしては、「初回注文者限定クーポン」や「配送手送料無料キャンペーン」などです。登録しているアドレスにメールが来たり、アプリ内でも紹介されているので、定期的にチェックしておくとよいでしょう。
ウーバーヘビーユーザーは「Eatsパス」もオススメ
ウーバーイーツを毎週毎日のように利用している、利用する可能性がある人は、「Eatsパス」もオススメです。
これはウーバーイーツのサブスクリプション(定期購買)サービスで、先ほど説明した「配送手数料」が月額料金を支払っていれば何度注文しても0円になる!というサービスです。
- 月額プラン:498/月 ※980円から料金が改訂されました!
- 年間プラン:3,998円/月(月計算 約333円)
- 利用条件:税込1,200円以上の注文の場合に適用される
- ※対象レストランはアプリ内で確認(全店舗適応ではない)
- ※他クーポン、プロモーションとの併用可能
契約期間中に解約しても違約金や手数料はかからないので、ウーバーイーツヘビーユーザーなら毎回かかる数百円が節約できます。
しかも今なら「1ヶ月間無料キャンペーン」が開催されているので、是非チェックして見て下さい!
ウーバーイーツ配達員の給料の仕組み
ここまではウーバーイーツを「利用する側」に関する情報をまとめてきました。
ここでせっかくなので、ウーバーイーツの「配達員として働く側」についての情報を少し紹介しておきましょう。
副業としても気軽に始められるので、今まで利用することしか考えていなかった方も是非ご覧ください。
まずは、多くの人が一番気になるであろう「給料・報酬の仕組み」についてみていきましょう。
ウーバーイーツ バイトの給料・時給は?稼げるの?ウーバーイーツの配達パートナーは完全成果報酬
まずウーバーイーツの配達報酬は、「1件配達すれば〇円」という完全歩合制になっています。
アルバイトのような時給は一切発生しないので、どれだけ長時間自転車に乗って移動したとしても、配達しなければ0円です。
そのため、1件あたりの配達にかける時間をいかに短くし、件数をこなせるかがとても重要になってきます。
1件ごとの報酬の計算方法は、下記の通りです。
配達報酬=配送料(基本金額+配達調整金額)-サービス手数料+インセンティブ
ウーバーイーツの報酬の仕組み
ウーバーイーツの報酬の仕組みを、それぞれ簡単にまとめました。
基本金額:配達にかかる距離・時間に基づいて決められる基本報酬
配達調整金額:イレギュラーなことが起きてロスした時間を補う報酬
サービス手数料:配送料の10%が手数料として引かれる ※インセンティブやチップには手数料はかからない
インセンティブ:クエスト・ブースト・ピークなどの追加報酬
ウーバーイーツの報酬について詳しくは、こちらの記事でもまとめているので参考にしてください。
ウーバーイーツの報酬の仕組みは?引き下げで安くなった?新報酬について解説ウーバーイーツの一回の報酬はいくら?
「項目は分かったけど、じゃあ1回配達したらどれくらい稼げるのか?」
気になる方も多いと思いますが、ウーバーイーツは1件あたりの配達報酬は均一ではありません。
基本金額も配達調整金額も、毎回1円単位で異なります。
目安の数字を挙げるとすれば、1件配達で最低300円~500円程度になるのですが、実は報酬体系が新しくなってから「何キロ移動したから〇〇円」というような計算方法が非公表になりました。
そのため、上記金額はあくまでも目安としてご覧ください。
ただ、配達車両(自転車orバイク)や配達員のレベル(移動スピード、土地勘、対応力など)によって大きく変動し、効率良く稼ぐためのコツはたくさんあります。
インセンティブ(追加報酬)をうまく活用すれば、時給2,000円以上を目指すことも可能です!
ウーバーイーツ配達員の登録方法
最後に、ウーバーイーツの配達員への登録方法を解説します。
現在、ウーバーイーツ配達パートナーの登録は全てWEB上で登録手続きが完了します。
- 公式サイトからウーバーイーツのアカウントを作成する
- 配達車両を登録する
- 身分証や必要書類、プロフィール写真、キャッシュカードをアップする
- 「Uber Driver」をインストールし、銀行口座を登録する(推奨:三菱UFJ・三井住友)
- 配達準備をする(配達バッグ、服装、スマホホルダーなど)
- アカウントを有効化し、配達を開始する
一般的なアルバイトのような採用面接はありません。
また登録条件も「18歳以上」だけなので、誰でも気軽に始めることができます。
諸々の提出書類が無事承認されれば、最短3日~1週間程度でアカウントが発行され、登録完了すれば配達をスタートすることが出来ます。
ウーバーイーツ配達パートナーに登録できない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
【配達員】Uber Eats(ウーバーイーツ)に登録できない場合の解決策!出前館配達員もおすすめ!
フードデリバリーサービスの業務委託配達員の魅力は、好きな時に好きなだけ働け、また掛け持ちも副業もOKだということです。
今回はウーバーイーツにフォーカスをあてた記事ですが、もう一つおすすめの会社をあげるとするなら「出前館」の業務委託配達員が良いでしょう。
出前館の魅力を一つ上げるとするなら、報酬単価の高さです。
出前館の業務委託配達員は、ウーバーイーツとは違い、1件あたりの配達報酬が固定報酬です。
関東エリア(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 715円(税込) |
その他エリア | 660円(税込) |
沖縄エリア | 550円(税込) |
しかも、出前館の公式サイトにものっていますが、キャンペーンが適応された場合、配達1件最大1,980円となっています。時給ではなく、報酬単価です。
1時間に2件配達するだけで、なんと時給3,960円も目指せてしまうというわけです!
出前館配達員の給料と報酬の目安は?いくら稼げる?実際の月収・時給も公開!【配達1件最大1,980円!】【結論】掛け持ちするのがオススメ!
出前館とウーバーイーツ、どちらがいいのか?ではなく、どちらもいい!が正しい考え方です。
「どちらも掛け持ちして働く」のがおすすめです。
1件あたりの配達報酬は出前館の方が高額ですが、ウーバーイーツの注文しか来ないということもあるでしょう。どちらのサービスにもメリット・デメリットがあるので、エリアや時間帯によってうまく使い分けるのが一番オススメです。
「いかに待ち時間を減らして効率よく件数を稼げるか?」が最重要ポイントだ!
Uber Eats バイト隊長
ウーバーイーツの仕組みのまとめ
ウーバーイーツは、おそらくこれからも益々サービスを展開していくはずです。配達エリアも日々拡大していくでしょう。
注文者としてウーバーイーツを利用して美味しいごはんを食べることはもちろん、隙間時間を見つけて配達パートナーとしてがっつり稼いでみてはいかがでしょうか。
→【人気】出前館配達員の給料と報酬の目安。月収いくら稼げるか公開。
ウーバーイーツバイトが稼げるか・給料・時給やメリットなど分かりやすく下記で解説しています。
→【Uber Eats】ウーバーイーツバイトは稼げる?給料・時給を公開。