ウーバーイーツの配達員を始めようと思ってネットで調べてみると、このような情報が…
- ウーバーイーツの報酬が引き下げられた
- ウーバーイーツの新報酬体系がおかしい
これだと、今から始めようとしている方が不安を感じてしまうのは当然です。
今回の記事ではこれらの情報について、噂ではなく正しい情報をお伝えします。
- ウーバーイーツの新報酬体系の仕組みについて
- ウーバーイーツは本当に稼げなくなってしまったのか?
- 実際ウーバーイーツではどれくらい稼げるのか?
上記内容を分かりやすくまとめていきます。
Uber Eats バイト隊長
ウーバーイーツも、工夫次第では時給2,000円、月収40万円以上も狙えるくらい、よく稼げるぞ!
ウーバーイーツの報酬・料金の仕組み
まずウーバーイーツの配達報酬は、「1件配達すれば〇円」と完全歩合制になっています。
アルバイトのような時給は一切発生しないので、どれだけ長時間自転車に乗って移動したとしても、配達しなければ0円です。
そのため、1件あたりの配達にかける時間をいかに短くし、件数をこなせるかがとても重要になってきます。
1件ごとの報酬の計算方法は、下記の通りです。
配達報酬 = 配送料(基本金額 + 配達調整金額) - サービス手数料 + インセンティブ
後ほど詳しく説明しますが、2021年5月10日より配達報酬の計算方法が新しくなりました。
Uber Eats バイト隊長
まだネット上には古い時の情報が残っていることもあるので、注意が必要だ!
配達報酬を構成する項目をそれぞれ簡単にまとめました。
- 基本金額:配達にかかる距離・時間に基づいて決められる基本報酬
- 配達調整金額:イレギュラーなことが起きてロスした時間を補う報酬(詳細後述)
- サービス手数料:配送料の10%が手数料として引かれる ※インセンティブやチップには手数料はかからない
- インセンティブ:クエスト・ブースト・ピークなどの追加報酬
詳しい解説については、過去の記事でまとめていますので、参考にしてください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナー報酬料金の仕組みは?バイトより高くて稼げる?ウーバーイーツの一回の報酬はいくら?
1回(1件)あたりの配達報酬がいくらになるのか?気になる方も多いと思います。
ここまで読み進めて頂けた方は分かると思いますが、1件あたりの配達報酬は均一ではありません。
目安としては、1件あたり最低300円~500円程度のケースが多いですが、あくまでも参考程度にみてください。
配達報酬は様々な要素が組み合わさって決まるぞ。
Uber Eats バイト隊長
ブーストやピーク料金が適用されれば倍率が上がるし、クエストを達成できれば追加報酬が発生し、チップがもらえることもあります。
また1件の配達にどれだけの時間がかかるか、も重要です。
まったく同じ条件下で働いても、配達車両や配達員のレベル(移動スピード、土地勘、対応力など)によってもトータルの報酬は大きく変わってきます。
なので1件あたりの金額も大事ですが、稼働時間に対する報酬金額を確認(分かりやすいのは時給換算)した方が、他のアルバイトや他デリバリーサービスとの比較はしやすいと思います。
Uber Eats バイト隊長
どれだけ働けばいくらくらい稼げるのか、その目安は記事の後半で解説しているぞ!
ウーバーイーツの100回配達報酬とは?
「ウーバーイーツの100回配達報酬」とは、配達パートナーの登録が完了してから、30日以内に100回配達すればもらえる特別報酬のことです。
厳密にいうと100回だけでなく、10、30、50など配達回数に応じた追加報酬がもらえるウーバーイーツの特別クエストのことを指します。
もちろん、100回配達した際に発生する配送料やインセンティブ(追加報酬)とは別にもらえる報酬です。
金額や条件については全員共通なわけではなく、登録する時期などによって多少変動しますので、ご自身が挑戦する場合は最新の情報を確認してください。
報酬額の目安としては、12,000~15,000円です。
こちらの記事でも詳しくまとめているので、参考にご覧ください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)100回配達で報酬はいくら?特別インセンティブについても!ウーバーイーツの紹介報酬とは?
ウーバーイーツには、紹介プログラムがあります。
新しく配達パートナーになる人を紹介し、相手が特定の条件を満たした場合、紹介者は公式から紹介料をもらうことができます。
ベースとなる条件は、「紹介した相手がアカウント作成後30日以内に初回配達を完了させること」です。
基本的には初回配達の完了ですが、都市によっては条件が1回ではなく、2~5回配達完了しないといけないなど、条件が異なる場合がありますので注意が必要です。
参考までに、2022年1月12日に適用された紹介料を紹介しておきます。
<ウーバーイーツの紹介報酬 拠点別一覧>
紹介料が「35,000円」の活動拠点エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉 |
紹介料が「30,000円」の活動拠点エリア | 青森・八戸・秋田・仙台・盛岡・郡山・宇都宮・甲府・前橋・高崎・松本・浜松・静岡・名古屋・福井・津・四日市・鳥取・岡山・広島・福岡・北九州・熊本・宮崎・鹿児島 |
紹介料が「25,000円」の活動拠点エリア | 水戸・那覇 |
紹介料が「20,000円」の活動拠点エリア | 奈良・京都・大阪・神戸・姫路・福山・松江・下関・佐世保 |
紹介料が「15,000円」の活動拠点エリア | 札幌・いわき・小山・日立・金沢・富山・岐阜・長野・富士・大津・徳島・高知・久留米・長崎・沖縄 |
紹介料が「10,000円」の活動拠点エリア | 飯塚 |
ウーバーイーツの紹介プログラムは、エリアや時期、配達パートナー、配達車両などによって異なるケースが多いので、最新情報を確認すると良いでしょう。
ウーバーイーツの報酬が引き下げに
ここからは、2021年5月に行われたウーバーイーツの新報酬体系・報酬料金の引き下げについて詳しく確認していきましょう。
ウーバーイーツの新報酬体系は、冒頭で紹介したように下記のようになりました。
- 配送料(基本金額+配達調整金額)-サービス手数料+インセンティブ
新報酬体系は改悪?
注目してほしいのは、以前は計算式が明確になっていたという点です。
実は、2021年5月に改変された新報酬体系では、1件あたりの配達報酬の計算式が非公表になってしまったのです。
基本金額は、距離や時間などを元に算出されるのですが、その計算方法が不明になってしまいました。
実際の金額から推測することはできるのですが、ここが非公表になってしまうのは残念ですね…。
ちなみに、新体系になったことで
- リクエスト時に配達先が分かるようになった
- リクエスト時に想定報酬額が表示されるようになった
など、配達アプリの良い仕様変更もありました。
新しく追加された「配達調整金額」
新報酬体系になってから新しく追加された項目があります。それが「配達調整金額」です。
ウーバーイーツの新報酬体系では、配達距離と時間で決まる「基本金額」と、配達時間や需要などの要因で決まる「配達調整金額」の2つで構成されるようになりました。
そして、この両方の計算式が非公表になったのです。
- 通常よりも交通状況が混雑している場合
- レストラン到着時に料理が完成しておらず、商品受け取りまでに時間がかかる場合
- 他の配達パートナーが少なく、通常よりも配達の需要が高い場合
上記の条件にあてはまると、表示金額よりも報酬が上乗せされるようになっています。
配達調整金額の具体的な計算式は公開されていません。
ただ改定後「基本金額」と「配達調整金額」の報酬に占める割合を比較したとき、ベースは変わらない「基本金額」が下げられ、毎回状況によって変動する「配達調整金額」の割合が大きくなったことが分かっています。
会社員の給料で例えると「基本金額」が基本給で、「配達調整金額」は残業代、「インセンティブ」はボーナスにあたります。
トータルの報酬金額が変わっていなくても、毎回固定の基本金額が下がり、都度変動する(計算方法不明で、運営側が調整できる)配達調整金額が上がっている状況は、決して好ましい状況とは言えないかもしれませんね。
ウーバーイーツの報酬がおかしい?
ウーバーイーツが新報酬体系に変わってから、「ウーバーイーツの報酬がおかしい!」という声がSNSやネット上で多く見られるようになりました。報酬体系が変わったことで「以前よりも稼げなくなった」と感じている配達員が多いのが原因のようです。
また配達調整金が導入されたことで、通常よりも報酬が上がるピークタイムを除く1件あたりの配達報酬が、最低配達料金の300円/1件に調整されてしまうことが多くなったことも原因の一つです。(配達距離が伸びても、さほど報酬が上がらないという状況です)
本当に毎回1件300円だと、1時間に3件配達しても時給900円にしかならないので、なかなか厳しい数字ですね。
ウーバーイーツの配達員の間では、最低報酬300円の状況を「スリーコイン・スリコ」などと呼んでいます。
ウーバーイーツの報酬は安い?
ここまでの説明を見ていると
- 「なんだウーバーイーツの報酬は安いのか」
- 「配達報酬が下がってしまったのか」
と、ウーバーイーツに対して少しネガティブな印象を持たれたのではないかと思います。
確かに以前と比べると、ウーバーイーツの配達員の報酬は安くなってしまったことは事実ですが、決して稼げない訳ではありません。
どうすればウーバーイーツの配達員でも稼ぐことができるのか、ポイントを確認していきましょう。
より稼ぐために工夫できるポイント
端的にいうと、配達員として効率よく稼ぐためのポイントは、「いかに待ち時間を減らして効率よく配達できるか」です。
フードデリバリーの配達員は成果報酬型なので、待ち時間に時給は発生しませんし、配達件数が報酬に直結します。
いかに効率よく短い時間で配達件数をこなせるか、がとても重要になっています。
ここでは、効率よく配達するために意識すべきポイント、工夫できるポイントを簡単に紹介しておきます。
<ウーバーイーツでより工夫して稼ぐために意識すべきポイント>
- ライバルが配達していない時(悪天候・早朝など)に狙って稼働する
- 注文が多いピーク時(ランチ・ディナー・土日など)に稼働する ※取り合い注意
- 配達エリアの地図を頭に入れる
- バイクで長距離配達をこなす ※郊外で稼働する人オススメ
- 疲労がたまりにくいスペックの自転車にする
- インセンティブ(ブースト・クエストなど)を積極的に活用する
- 注文が多い店(人気店・キャンペーン中の飲食店など)の前で待機する
ここでは簡単に紹介するだけにとどめますが、一つ一つ忠実に取り組むことができれば、同じ時間稼働しても獲得報酬額は大きく変わってきます。
どうせ同じ時間働くなら、報酬額は1円でも高い方がいいですよね。
この考え方は、給料形態が時給の場合はできませんが、成果報酬型の業務委託配達員だからできる魅力の一つです。
コツコツと努力を積み重ねていくことが大切です!
ウーバーイーツとの「掛け持ち」も有効な手段
フードデリバリー業界の業務委託配達員の魅力は、シフトなく、好きな時間に働くことができる点であり、副業・掛け持ちも自由だというところです。
ウーバーイーツは数あるフードデリバリー業界内の最大手で、提携している飲食店数も利用者数もトップクラスなので、数を稼ぐためにはやらない手はありません。
ただ一方で、ライバルとなる他の配達員が多いことも事実で注文を取り合ってしまい、なかなか受注できないという現象も起きかねません。
そこで、ウーバーイーツで稼働しつつ、他の配達員と掛け持ちするのも一つの方法です。
出前館やmenuなどの複数アプリに登録すれば、このような動きが取れます。
- ウーバーイーツで受注できない時間帯に、もう一方のアプリを起動する
- スマホを2台持ちにして複数アプリを同時に起動する ※
時間帯や配達エリア、インセンティブなどの状況をみながら、うまく働き分けることができれば、効率よく稼げること間違いありません。
複数のアプリを使って、同時に注文を受注し配達するのはNGです。
ウーバーイーツは稼げる?給料はどれくらい?
ウーバーイーツの配達員は、どのくらい稼げるのか具体例を挙げて確認してみましょう。
大前提ですが、ウーバーイーツの報酬は、人によって大きく異なります。完全歩合制なので、配達件数をこなせばこなすほど稼げることは当然です。
それに加えて、働くエリアや時間帯・配達距離・注文件数・ライバルの稼働状況・配達車両・インセンティブの条件など、様々な要因が組み合わさった報酬額が決まるため、一律で説明するのは難しいです。
そのため、今回は1件当たりの配達報酬を仮に「500円」だと仮定して、1ヶ月の報酬額を算出してみました。
今回は分かりやすいように一律500円にしますが、実際の報酬は毎回異なるので覚えておいてください。
ウーバーイーツ初心者 平日5日稼働【副業】
ウーバーイーツ初心者の場合、1時間に2件配達できるとして考えます。
そんな人が、平日5日間(本業の仕事終わりに3時間稼働)働いたら、どれくらい稼げるでしょうか。
- 1時間(2件配達)⇒500円×2=時給1,000円
- 1日(3時間稼働)⇒1,000円×3時間=日給3,000円
- 1ヶ月(23日稼働)⇒3,000円×23日=月給69,000円
週末はしっかり休んで、平日に毎日3時間稼働すれば、1ヶ月で69,000円稼げることが分かりました。
副業として考えれば、十分な金額ではないでしょうか。
ウーバーイーツ中級者 週末2日稼働【副業】
次に、平日は本業の仕事をし、週末だけ副業として働くというパターンを見てみましょう。
先ほどの初心者よりも作業効率が上がったと想定し、1時間あたり3件の配達ができたと仮定しましょう。
- 1時間(3件配達)⇒500円×3=時給1,500円
- 1日(8時間稼働)⇒1,500円×8時間=日給12,000円
- 1ヶ月(8日稼働)⇒12,000円×8日=月給96,000円
週末の副業だけで96,000円と、10万円近く稼げるということが分かりました!
もちろん休息も大切ですが、お金が欲しいと思った時週末も気合を入れて働けば、本業の収入プラス約10万円を手に入れることは決して難しくはないことが分かりますね。
ウーバーイーツ上級者 フル週6日稼働【本業】
では最後にみるのが、ウーバーイーツの配達員を本業・専業でこなすパターンです。
休む日も最低限に減らし1ヶ月間集中して稼働すると、上級者レベルの水準では月にどの程度稼ぐことができるのか見ていきましょう。
- 1時間(4件配達)⇒500円×4=時給2,000円
- 1日(8時間稼働)⇒2,000円×8時間=日給16,000円
- 1ヶ月(27日稼働)⇒16,000円×27日=月給432,000円
専業のウーバーイーツ配達員として1ヶ月詰めて働けば、なんと40万円以上稼げるということが分かりました。
今回は簡易的な計算ですが、ここにインセンティブやエリア、時間帯などを考慮すればさらに金額は変わります。
またウーバーイーツ以外の配達員も掛け持ちしながら、より効率よく働くことが出来れば1ヶ月に稼げる金額は、2倍以上に増やすことも可能です。
1日中外を走り回ることになるので決して楽な仕事ではありませんが、自分の頑張り・やった分だけ報酬に反映される仕組みです。
やる気さえあれば、一般的なサラリーマンの給料よりも稼げるぞ!
Uber Eats バイト隊長
ウーバーイーツの報酬受け取りの口座は?
ここでは獲得した報酬の受け取りについて解説していきます。
ウーバーイーツで稼いだ報酬は銀行振り込みになるので、銀行口座を登録しなければいけません。
おすすめの銀行口座がある一方で、そもそも登録できない銀行もあるので、注意が必要です。
ウーバーイーツの銀行口座事情
ウーバーイーツの報酬は、2020年5月までは海外口座から送金されていました。
そのため、海外送金にかかわるトラブル(セキュリティの厳しさからくる入金トラブルなど)が多数報告されていましたが、国内送金に変わった現在はかなり解消されました。
ウーバーイーツで使えない銀行口座
ウーバーイーツには、登録できない銀行がいくつかあります。
- ゆうちょ銀行
- 信用金庫
- ネット銀行(一部登録OK)
上記の銀行は、ウーバーイーツの報酬振込先としては登録することができません。
ネット銀行については、オリックス銀行、新生銀行、ソニー銀行など一部銀行は登録することができます。
登録できる銀行かどうかは、ウーバーイーツ上で銀行口座を登録する場面で、「トップダウンメニューに表示させている銀行は登録できる、一覧にない銀行は登録できない」と考えてください。
ウーバーイーツに登録するのにオススメの銀行はココだ!
ウーバーイーツに登録するのにオススメの銀行は、「三井住友銀行」と「三菱UFJ銀行」です。
ウーバーイーツの配達報酬は、週単位で入金されます。
「毎週月曜日の午前4時締め、翌週の火・水曜日頃に入金」で、日曜日に稼いだ報酬が、最短2日後に受け取れるという感じになっています。
例:1月1日(月)~1月7日(日)までに稼いだ報酬→1月9日(火)以降に入金
公式サイトでは「入金日が何曜日だ」と明記はされていませんので、火・水・木曜日あたりで金融機関や登録状況などによって、前後します。
入金日の遅れが少ないなど、トラブルが少ないのが、先ほどあげた「三井住友銀行」と「三菱UFJ銀行」というわけです。
祝日や長期休暇と重なると、入金日が木曜日以降になることもあるので覚えておきましょう。
ちなみに、振込手数料は無料で、一切かかりません。
ウーバーイーツの報酬のまとめ
ウーバーイーツの報酬体系が変わったことで、1件当たりの配達報酬額が引き上げられたのは事実です。
ですが、ウーバーイーツが稼げない仕事になったかというと、決してそうではありません。
ウーバーイーツには、やはり圧倒的な知名度と利用者・注文数・導入店舗数は依然として魅力的です。
ウーバーイーツ側の変化をただ嘆くのではなく、配達員側も状況に合わせて上手く“利用する”ことが大切です。
出前館やmenuなど1件当たりの配達単価が高い会社も確かにあります。文中でも言った通り、色々な会社を掛け持ちして組み合わせることがポイントになってきます。
一番働きやすい・稼ぎやすい環境で動けるようにしていきましょう。
→【人気】出前館配達員の給料と報酬の目安。月収いくら稼げるか公開。
ウーバーイーツバイトが稼げるか・給料・時給やメリットなど分かりやすく下記で解説しています。
→【Uber Eats】ウーバーイーツバイトは稼げる?給料・時給を公開。